根管治療は痛い?治療のさまざまな痛みについて解説!
麻酔により治療中の痛みはない
虫歯が神経まで進行すると、根管治療が必要。根管治療は根管内の神経や血管を取り除き、消毒と洗浄を行ってきれいにする処置のことです。根管治療を終えたら細菌が入り込まないように最終的な薬を詰める根管充填を行います。
口コミなどで根管治療は痛いと不安になっている方もいるでしょう。根管治療は麻酔を行うため、治療中に痛みを伴うことはありません。ただし、歯の痛みが強い場合は麻酔が効きにくいこともあるため、痛み止めを服用し、強い痛みがなくなってから治療を始めることもあります。神経が死んでいる歯や神経を抜いた歯は、麻酔を行わずに処置することも少なくありません。
歯の周囲の炎症による痛みについて
根管治療後は歯ぐきが炎症を起こし、腫れや痛みを生じることがあります。根管治療前は根管内に細菌が繁殖しており、根の先に膿が溜まっている状態です。根管治療により細菌量が減少すると、溜まっていた膿が外に出る免疫反応によって一時的に歯ぐきの腫れや痛みを生じます。
根管治療中は根管内に消毒薬を入れるため、歯ぐきの炎症は3~4日ほど、炎症が強い場合でも6日ほどで治まります。抗生物質や痛み止めの服用で症状を緩和することも可能です。
治療後数日間は咬合痛がある
根管治療後は、歯にものがあたったり咬んだりすると痛みを伴う「咬合痛」が起きることがあります。根管治療中の咬合痛は、根の先や歯根膜(歯の根と歯を支えている骨の間にある膜)に機械的刺激が加わるために起こります。
咬合痛は2~3日ほどで治まりますが、根管治療中は治療中の歯でものを噛まないように注意する必要があります。ただし、普通に噛んでも痛い場合は、噛み合わせの調整や痛み止めの処方をしてもらいましょう。