歯の根っこを治す根幹治療!マイクロスコープを使った治療は保険適用できる?
マイクロスコープ治療は自費診療
マイクロスコープを使用する治療は、基本的に自費診療になります。根管治療の場合、1歯あたり約10万~20万円が相場です。保険診療では1歯あたり約4,000~7,000円になるため、比較すると費用は高額になります。
根管治療をしっかり行うことで再治療のリスクを軽減できます。結果、歯の寿命を延ばせるため、長い目でみるとメリットが少なくありません。これまで繰り返し再治療を行っていた方や、しっかり治療を受けたい方は、マイクロスコープを使った根管治療を検討するのもおすすめです。
保険適用が認められる条件
以前からC字型の根管(樋状根)がある歯や、4根管ある歯の根管充填は保険適用が認められていましたが、令和2年の保険改定により範囲が拡大されました。現在では大臼歯の根管充填や、根管内の異物除去も保険適用が認められています。ただし、施設基準の届出を行った歯科医院で、なおかつCT撮影を行うことが条件です。
マイクロスコープを導入している歯科医院は増えましたが、それでも普及率は全国で約5%。野田市でも保険適用で提供している歯科医院は少ないのが現状です。
マイクロスコープが保険適用外な理由
マイクロスコープを使った根管治療はなぜ高額になるのでしょうか。その理由は、保険診療では使用する材料が決まっていること、治療のコストが莫大にかかることが挙げられます。
そもそもマイクロスコープ自体が非常に高額です。安価なものでも100万円、高性能のものなら1,000万円を超えることも少なくありません。また、ニッケルチタンファイルやMTAセメントなど精密根管治療で使用する材料はどれも高価。保険診療ではまかないきれないため、自由診療で行うのが一般的です。